スワップ金利とは
Last update 2009/07/04 04:13
スワップ金利とは、通貨国間の政策金利の差で得た金利です。
たとえば日本は、政策金利が2009年6月現在、0.1%です。
これは、100万円に対して、1年間で100万円の0.001倍の金利がつくと言うことです。
この場合、1,000円ですね。
FXを知らない人でも、かつて「ゼロ金利」というのを耳にしたことがあると思います。
2006年6月までゼロ金利政策が続いたみたいですね。
日本の過去の政策金利については、こちらで見ることが出来ます。
一時期0.5%にまで上げたものの、サブプライム・リーマンショックの影響を受けて、アメリカが政策金利を下げるのを受けて、2008年12月に日本も0.1%にまで下げました。
アメリカの過去の政策金利はこちらで見ることが出来るんですけれど、FXが爆発的に人気を集め出した2007年は4~5%もの金利がついていたんですね~。
当時のFXの書籍やサイトでも、ドルでスワップ金利を得る手法が書かれていたことからも、当時、サブプライムの影響を受けるまでは、まさにFXをやるにはうってつけの時期だったんだと思います。
2008年頃からアメリカの政策金利は、3%にまで下落します。
やはり2008年初頭に書かれた書籍やサイトには、2007年の政策金利の高さとの比較からか、今はスワップ金利で利益を得る時代ではない。ということがベテランFXトレーダーがちらほら発言しだしています。
ただし、アメリカの政策金利は2008年は3%に下落しましたが、他の通貨、ユーロやオーストラリアドル、ニュージーランドドルなんかはまだ非常に高水準でした。
2009年スワップ金利は過去最低に・・・
2008年の政策金利ですら、スワップ金利で稼ぐ時代はもう終わったと言われたぐらいですが、2009年はさらにひどいです。
アメリカは0.25%。
高金利通貨の代表、オーストラリアドルも3%にまで下落。
2009年1~2月まで11.5%の高金利だった南アフリカランドも、3月から下げはじめ、6月は7.5%にまで落ちました。
私も友人にFXを勧められたときは、スワップ金利なんか効率が悪いから、為替差益(レートの差で利益を得る)でやっていけ。なんて言われました。
レートを予測するのはむずかしい!
FXをやったことがないひとであれば、誰でも失敗が怖い。というイメージが先行してしまいます。
私も為替差益だと失敗が怖いので、絶対(?)失敗しないスワップ金利でちょこちょこ稼ぐ手法を考えていました。
ところが、実際にデモ版でやってみるとチャートを見ながらドルが上がる気配まで待って、購入。
3銭ほどドルが上がったら即決済。
という手法(スキャルピングといいます)の方がガンガン稼げる。w
詳しくは、「FXは儲かる?」を参考にしてください。
スワップ金利だと、1日300~600円程度の利益がやっとですが、スキャルピングだといきなりFXをはじめた初日に9万の利益。w
今までのスワップでいこう!という固い信念は、一瞬に吹き飛んでしまいました。w
ところが・・・
2日目、3日目と日にちがたつごとに、だんだんと予想が外れてくるんです。
なんて言うのかな・・・
こんなうまくいくはずないよなぁ・・・
という迷い?が生じれば生じるほど、予想が外れてくるんです。
で、予想が外れたポジションは、そのまま塩漬けになっていくので、利益も増えるんですけれど、含み損といってマイナスが大きくなって決済できないポジションが日に日に増えていくんですね。
そこまでくると、あれ?おかしいぞ。
ってな事を感じ始めるんですけれど、そうするとよけい怖くなって、注文を入れること自体が怖くなってくる。w
1週間たった頃は、100円の利益を上げるのもむずかしくなってくるんです。
焦りからいろいろな書籍を読んだりしたんですけれど、そこでわかったこと。
プロ中のプロでも、この先ドルが上がるのかどうかすら予測できない。
ということに気がつきました。
相場はむずかしいと言われる所以です。
スワップ金利の計算の仕方
そこで低金利時代ながら、スワップ金利に着目したんです。
スワップ金利で入ってくる(もしくは支払う)お金のことを、スワップポイントとか言います。
不思議なことに、どのFX会社もほとんどスワップ金利が何%なのか。という表示ではなく、スワップポイントがいくらか。というような表示しかしていません。
たとえば、外為オンラインの1日のスワップポイントは、こちらから見ることが出来ます。
私もFXをやる前に常々疑問を感じてたんですけれど、オーストラリアドルよりも高金利なのに、南アフリカランドのスワップポイントの方が少ないんですよね。
この理由も含め、スワップポイントの計算方法を紹介します。
ただし、各FX会社によって同じ政策金利でもスワップポイントが違います。
これはおそらく、スワップ金利で発生した金利の一部もFX会社の取り分になっているからだと思われます。
なので厳密には正確な計算は出来ないんですけれど、この計算方法を見れば、なぜ高金利な南アフリカランドの方がスワップポイントが安いか理解できると思います。
計算
オーストラリアドル・円の場合
1豪ドル76円と仮定します。
スワップ金利は、各通貨の政策金利の差です。
現在のオーストラリアの政策金利は、3%。
日本の政策金利は、0.1%。
よって、スワップ金利は、
3.0% - 0.1% = 2.9%
になります。
1豪ドルが1年間で2.9%増えた場合の増加分は、
76円 × 2.9% = 2.204円 ・・・ 1豪ドルが1年間に増える量
1日あたりの金利は、
2.204円 ÷ 365日 = 0.0060383561643835616438356164383562
1万豪ドルなら
60.383561643835616438356164383562
つまり、1万豪ドルを購入し、その時のレートが76円でスワップ金利が2.9%の時の、1日あたりの金利(スワップポイント)は、約60円になります。
もし、1豪ドルの価格が変化してしまった場合、スワップポイントも変化します。
そのため、スワップポイントはその日によって変わってくるのです。
南アフリカランド・円の場合
南アフリカランドは、現在約12円です。
1ランド12円とします。
南アフリカの政策金利は、7.5%なので、スワップ金利は、7.4%になります。
12円 × 7.4% = 0.888円 ・・・ 1ランドが1年間に増える量
0.888円 ÷ 365日 = 0.0024328767123287671232876712328767
1万ランドなら
24.328767123287671232876712328767
つまり、だいたい1日あたり24円のスワップポイントになります。
さて、高金利なランドですが、豪ドルより金利が安いのは、政策金利にかける数字がそれぞれの1通貨あたりのレートの違いからです。
豪ドルの場合は、
76円 × 2.9% = 2.204円
ランドの場合は、
12円 × 7.4% = 0.888円
金利はランドの方が2倍ちょい高いんですけれど、1豪ドルは1ランドの6.3倍ほどもあるため、スワップポイントは結果として3倍ぐらい豪ドルの方が高くなってしまってるんですね。
同じようにニュージーランドドルも高金利なんですけれど、1豪ドルの方がニュージーランドドルより高いので(2009年現在)スワップポイントも、豪ドルの方が高くなると。
2008年頃の豪ドルのスワップポイント
2007年頃書かれたFX入門には、1日あたりの豪ドルのスワップポイントは150円ぐらいと書かれています。
確かに当時は、オーストラリアの政策金利が高かったので、今より高いのはわかるんですけれど、金利は2倍程度の差なのに、今の1日あたり60円に比べて150円は2.5倍ぐらいあります。
この違いを調べるために、サブプライムローン問題による2008年の大暴落直前の豪ドルの金利を調べてみました。
この当時は、1豪ドル104.45円(2008年7月23日)という非常に円安な時代でした。
当時の日本の政策金利は、0.5%。
オーストラリアの政策金利は、7.25%です。
スワップ金利は、
7.25% - 0.5% = 6.75%
104.45円 × 6.75% = 7.050375円
7.050375円 ÷ 365日 = 0.019316095890410958904109589041096
1万豪ドルなら
193.16095890410958904109589041096
何と、このときは1万豪ドルのポジションをもつだけで1日193円の金利がついてたんですね。
これは単にオーストラリアが高金利だっただけではなく、1豪ドルが今の1.4倍ぐらいあったからですね。
高金利の罠
10万豪ドルのポジションを持っていれば、1日二千円近くの金利。
下手に為替差益で利益を求めるより、スワップ金利で利益を上げたくなる気持ちがわかる気がします。
ま・・・、このあと大暴落(約50円も)するわけですが・・・。
でも、まさか50円も暴落すると思っていないでしょうから、なるべくスワップポイントを高くしようと、無理なポジションを所有していた人は多かったんじゃないでしょうか?
たとえば、10万豪ドルを所有していた場合、50円の下落に耐えられるようにするには、500万円の余剰資金がないといけません。
多くの人は、下がっても30円と見積もっていた人は(それでも300万円はないといけない)、あっという間にロスカットです。
高金利のおかげでスワップポイントが高い場合はいいんですけれど、1豪ドル自体のレートが高くてスワップポイントが高い場合は、大暴落したときに下落の幅が大きいので気をつけた方がいいです。
たとえば、1豪ドルは50円以下にはなったことがないので、50円まで下がっても持ちこたえるようにするには、今現在の76円の状態の場合、10万豪ドルだと260万円程ないといけません。
ところが1豪ドル104円だと、50円まで54円の差があるので、10万豪ドルで540万円の資金がないとロスカットにあう可能性があるわけです。
スワップポイントで稼ぐという、安全な手法も場合によってはリスクがあることを知っておかないといけません。

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